御宅伴侶
-Story-
本土から離れた緑の多い山村に住む青年「犬塚 七生」は一軒の別荘の管理を任されていた。その別荘の持ち主である夕凪家の一家は七生が幼いころから夏になるとその別荘を訪れ、中でも「那ノ羽、乃亜、八雲」の三姉妹と七生は、その頃から親しくしていた。しかし数年前から夕凪家が別荘を訪れることがなくなり、その間に別荘の管理を委託、毎日をただ無意味に過ごすだけでいた七生は自ら管理人を買って出ていた。
そんな七生に「今年の夏は別荘にいく」という連絡が三件はいってきた。夕凪家の三姉妹がそれぞれ連絡してきたからだ。なぜ分けて知らせてきたか判らないまま、七生は彼女たちを迎えるために別荘の最後のチェックをしにいくと、既に彼女たちがいた。乃亜が早朝から出発し八雲もそれに続き、那ノ羽が後を追うようにやってきたようだ。 久しぶりの彼女たちとの再会を楽しむ間もなく乃亜は七生に「アンタもここに泊まるのよ!」と命令。断る理由も無かった七生は、彼女たちと三週間の共同生活を始めることになるのだった。